多段はすば歯車装置の振動騒音解析と
歯車箱の低騒音化設計

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本研究の概要

 産業用歯車装置では、低振動低騒音化の要求が高まっている。そこで、実用多段歯車装置
 の振動挙動から騒音分布までを一貫して解析する手法を開発した。

 本手法は、歯車、軸、軸受からなる多段歯車系の振動解析、有限要素法による歯車箱振動
 解析、境界要素法による放射音解析の3段階で構成されている。

 解析精度向上には、軸受剛性に異方性を設定し、軸受荷重変動の伝達率を周波数関数と
 し、音波の床反射の影響を考慮することが有効という知見を得た。

 本手法を歯車箱の低騒音設計に用い、質量増加量に対し騒音低減効果の高いリブ付加方
 法を提案した。本手法により試作回数の低減および効果的な騒音対策を実現し、低コスト化
 が可能となった。

 ((株)日立製作所機械研究所、東京工業大学北條春夫研究室と共同研究)


目 次

1.緒 論
2.多段はすば歯車駆動系の3次元振動モデル化と固有値解析
3.多段はすば歯車駆動系の周波数応答解析
4.歯車箱を含めた歯車装置全体の振動解析
5.多段はすば歯車装置の振動放射音解析
6.振動放射音解析を用いた歯車箱の低騒音化設計

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